「美しいものにはトゲがある」とよく言いますが、”毒”もあります。といっても樹木のことですが・・・ 公園内に自生した木々も花が咲き始め、春の訪れを告げています。 そうした花を咲かせた木にも毒を持ったものがあります。 左側写真はアセビです。漢字で書くと馬酔木で、毒があり馬が食べると酔うからというのが名前の由来です。当然、シカも食べませんから宮島ではたくさん自生し、スズランに似た花が咲くことからミヤジマスズランとも言われております。 一方、右側写真はシキミです。昔、人が死ぬと土に埋める土葬をしていましたが、獣が掘り返すため、それを防ぐためこのシキミを一緒に埋めたそうです。 どちらも公園内のあちらこちらで自生しています。「毒があるものだからすぐに切ってしまえ」と思われるかもしれません。だからと言って触るとすぐにかぶれるものでもありませんし(食べたら大変です)、根を生やすことによって土砂の崩れを防ぎ、光合成により酸素をつくり、また他の植物と生長を争い、敗れて枯れていく場合もあります。毒を持っていながらもこうした木々も山の自然をつくることに貢献しているのです。
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